熱帯びる「洋上風力」前哨戦

 再生可能エネルギーの中でも、洋上風力発電プラントの設備投資への期待は高い。国土の狭いわが国では、陸上の風力発電プラントの適地はもはや「無い」と言われるが、洋上風力の市場は大きい。遠浅の沿岸が限られているわが国では、着床式よりも浮体式の市場の方が大きいが、いずれもまだ手つかずの市場だ。それだけに、ゼネコン、プラントメーカー、エンジニアリング企業は市場に熱視線を送る。洋上風力発電プロジェクトの促進地域も明らかにされ、プロジェクトが本格的に具体化する以前から市場は熱を帯びている。

【総 論】
 将来的な産業化が期待される洋上風力発電
 資機材の海外依存から脱却、2040年に国内調達60%を目指す

【各 論】
 2030年には1兆円、巨大洋上風力市場に熱視線を送る各社
 ゼネコンはSEP船を保有、専業エンジはPM力でアプローチ



 (Vol.483 2021年3月10日号より)



重化学工業通信社
ENN編集部