用途広がる汎用型プラント設計CAD

 エンジニアリング業界では、CADの活用は当たり前になった。かつて、CADと言うと、ハイエンドユースとミドルユースに大きく分かれ、そこには機能的な隔たりもあった。しかしミドルユースは最近、機能を向上し、その機能の差はハイエンドユースに迫っている。しかも価格は低く抑えられている。ミドルユースが機能的にハイエンドに迫ることで、エンジニアリングIT分野のソフトの勢力図も変わりつつある。ハイエンドユース向けのソフトを提供してきたベンダーも戦略変更が求められる。

【総 論】
 プラント設計CADでは、ハイエンドよりも普及型がシェアを拡大
 新型コロナ感染拡大で在宅での利用が増加

【アヴィバ】
 アヴィバ、「PDMS」の後継アプリケーションとして「E3D」を強化
 各種設計に対応も、統合型ソリューションの利便性を追求

【オートデスク】
 「AUTOCAD PLANT3D」を中核としたプラントソリューション
 高いコストパフォーマンスで、幅広い用途に対応

【トリンブル・ソリューションズ】
 構造設計3DCADのデファクトスタンダード
 クラウド環境での情報共有、自動設計に向けた機能強化にも対応

【日本インターグラフ】
 中小規模プロジェクト向けCAD、3種類をラインナップ
 国産CAD「EyeCAD」は、わが国のエンジ業界にも浸透

【PlantStream】
 60秒で1,000本の高速自動ルーティングが可能
 ベテラン配管エンジニアのノウハウをデジタル化

【ベントレー・システムズ】
 デジタルツインを支える豊富なアプリケーションが強み
 相互互換性の重視が資産のライフサイクルをサポート



 (Vol.482 2021年2月25日号より)



重化学工業通信社
ENN編集部