2021年プラント市場見通し(化学/電力/鉄鋼/環境)

 新型コロナウイルスの感染拡大が続いている。しかし長期的には、エネルギー需要は増加する見通しで、経済性が高く、質の高いプロジェクトは動く。エネルギー関連では、カタールで計画されるLNGプロジェクトやブラジルのFPSO計画の動きから目が離せない状況が続き、ごみ発電プロジェクトは国内で堅調に展開している。コロナ禍で現場の安全をいかに確保するかが課題だが、プロジェクトの市場環境は悲観的な要素ばかりではない。

【化学プロジェクト】
 エネルギー中心の市場、活況呈するブラジル・プレソルト開発
 カタールのLNGプロジェクト発注以後は、LNGプロジェクトは長周期化

【電力プロジェクト】
 アジア・米国のGTCC、国内のバイオマス発電に注目
 脱炭素化の潮流もチャンスに

【鉄鋼プロジェクト】
 鉄鋼業界大打撃、製鉄所の構造改革で設備投資は選択と集中へ
 国内上工程と中国環境設備、インドの需要回復に期待

【環境プロジェクト】
 コロナ禍でも需要が底堅い国内ごみ焼却炉市場
 海外はインド、中東、欧州に注目



 (Vol.479 2021年1月10日号より)



重化学工業通信社
ENN編集部