コロナ禍でも、下期プラントプロジェクトはこれだけ動く

 今年は、世界的な新型コロナウイルスの感染拡大で、経済活動の停滞が懸念されている。このため、プロジェクト市場の見通しにも明るい材料は少ないように見える。しかし、下期には、カタールで大型LNGプロジェクトの入札が予定されているし、オマーンでは船舶向けにLNGを燃料として供給するバンカリングLNGプロジェクトの入札もある。また発電プラントについても、中東やアジアの新興国ミャンマーで期待案件が浮上している。そして国内でも、ごみ発電プラントは計画通りに着々と進む。コロナ禍でプラント市場には懸念材料があるものの、下期プラント市場には暗い材料ばかりではない。

【化学プロジェクト】
 注目は超大型のカタールLNGプロだが、中小案件にも動き
 コロナ禍の悲観論だけで市場を見れば逸するビジネスチャンス

【電力プロジェクト】
 新型コロナと石炭火力発電輸出支援厳格化の衝撃
 下期は不透明感続くも、海外のGTCC、国内のバイオマス発電に注目

【環境プロジェクト】
 コロナ禍でも頼もしいごみ焼却炉市場
 スケジュールに若干の遅れも、プロジェクトは実行



 (Vol.472 2020年9月10日号より)



重化学工業通信社
ENN編集部