本格的な実用化に向かう水素ガスタービン

 CO2をまったく排出しない火力発電。この夢のような発電を実現するのが、水素ガスタービンだ。とはいうものの、水素は燃焼速度が速いうえに高温で燃焼する。このため、燃焼時には炎が逆流する「逆火」という現象が起こり、高温燃焼によりNOx(窒素酸化物) も排出される。その制御は難しいが、天然ガスとの混焼や水素の燃焼量の調節により、NOxの排出も抑制できる。水素ガスタービンは実用化に、確実に近づいていると言える。

【総 論】
 本格的な実用化に向かう水素ガスタービン
 グリーン水素の活用でCO2排出はゼロ、カーボンフリーへ

【MHPS・川崎重工業で進む水素ガスタービン開発】
 カギは、燃焼の速度・温度の制御
 MHPS・川重で進む水素ガスタービン開発



 (Vol.470 2020年7月25日号より)



重化学工業通信社
ENN編集部