ドローンが拓く、プラント設備管理

 わが国のプラントは、高経年化と保全要員不足という二つの問題に直面している。これらの問題の解決の一つに、ドローンの活用がある。ドローンは、これまで人間が目視できなかった高所や狭所に入り込み、カメラで撮影することができる。カメラはまさしく、「人間の目」の働きをする。とはいうものの、プラント構内には、防爆エリアもあり、ドローンの飛行にはそれなりに制限がある。そのために昨年3月、経産省、厚労省、消防庁から構成される「石油コンビナート等災害防止3省連絡会議」は「プラントにおけるドローンの安全な運用に関するガイドライン」を策定し、今年3月にガイドラインを改訂した。ガイドラインの策定により、プラント設備管理におけるドローンの活用が進みそうだ。

【総 論】
 ドローンが拓く、プラント設備管理
 消防庁・厚労省・経産省がガイドライン、今年3月には改訂も

【ブルーイノベーション】
 プラント屋内設備点検に「新たな眼」を提供するブルーイノベーション
 ドローン・インテグレーターとして、サービス提供

【東洋エンジニアリング】
 TOYO、ドローンによるインフラ管理を展開するJIWに出資
 プラントのライフサイクルソリューション事業の一環として設備管理・点検サービスに本腰



 (Vol.467 2020年6月10日号より)



重化学工業通信社
ENN編集部