安定感ある医薬品エンジニアリング市場

 「医薬品エンジニアリング」というと簡単だが、この一語ほど、多様な意味を含んでいる用語は少ない。医薬品と言えば、後発薬と呼ばれる「ジェネリック」や低分子医薬、またバイオ医薬や抗体医薬など、様々だ。これらの多様な医薬品はいずれも主役を張れるほどの役者でもある。つまり、主役を交代すれば、様々な舞台を構成できる。それだけに市場は変化するものの、プロジェクトの絶対量に大きな変化はない。市場には安定感がある。

【総 論】
 より高度化するプラント、安定感ある医薬品エンジ市場
 昨年好調のインバウンド需要は激減も、より高度化する医薬品需要は増加

【千代田化工建設グループ】
 前期、特殊ペプチド医薬品原薬の製造プラントを完工
 千代田・テクノエースを両輪にライフサイエンス分野で一目置かれる存在に

【テックプロジェクトサービス】
 後発ながら徐々に実績、前期は受注好調
 封じ込めやバイオ技術で高付加価値化を狙う

【日 揮】
 短工期と低コスト化、医薬品メーカーが直面する課題を解決
 BIM・モジュール工法で短納期にも対応

【鹿島建設】
 業界の最先端の情報を奪取、適切に対応
 海外展開も進展、顧客と自社業務の効率化にAIを活用

【東レエンジニアリング】
 グループの総合力を結集した高付加価値化提案で差別化
 核酸医薬でも実績、より高度な封じ込めにも対応



 (Vol.466 2020年5月25日号より)



重化学工業通信社
ENN編集部