オイル&ガスプロジェクトの新局面

 石油メジャーはこれまで、主に「1st Tier」のコントラクターに発注してきた。しかしこのところ、「2nd Tier」に発注することが増えている。エネルギーが再生可能エネルギーにシフトして、原油価格が低水準で推移するのに伴い、メジャーの業績も悪化している。こうした状況がコスト重視に導き、「2nd Tier」への発注につながっているように見られる。その一方で、環境負荷の低い化石燃料として、天然ガスの需要も伸びている。これに伴い、2015年に世界の生産能力が3億トンだったLNG(液化天然ガス)だが、10年後の2025年には6億トンに向かおうとしている。オイル&ガスプロジェクトの新局面を追った。

【総 論】
 オイル&ガスプロジェクトの新局面
 市場では「2ndTier」が台頭、LNGプロは年産6億トン体制に

 エネルギーシフトで台頭し始めた「2ndTier」コントラクター
 「1stTier」で進む、ポートフォリオの転換

 年産6億トン体制に向かうLNGプロジェクト
 見逃せない需給バランス、すでに供給過剰?



 (Vol.458 2020年1月25日号より)



重化学工業通信社
ENN編集部