新興コントラクターの台頭目立つ、エンジニアリング市場

 石油メジャーはこれまで、主に1st ティアのコントラクターを中心に設備を発注してきた。しかし昨年、目立ったのは、2ndティアのコントラクターへの発注だ。石油メジャーのシェブロンは昨年、1兆円の減損処理を行うなど、メジャーと言えども、事業環境が厳しくなっている。そうした中で、価格の安いコントラクターに積極的に発注した結果と言える。こうした中で、わが国のコントラクターはどのような立ち位置を取るべきか。2020年はその回答を示す年でもある。

【エネルギー・化学プロジェクト】
 LNGプロ中心の展開、カタール市場に注目
 少生産量のLNGプラントにも注目、多様化する設備投資

【電力プロジェクト】
 再エネへのシフトも、アジア・北米のガス火力発電案件は堅調続く
 国内ではバイオマス発電所建設や火力発電所スクラップ・アンド・ビルドの動向に注目

【鉄鋼・非鉄金属プロジェクト】
 国内の高炉改修は計画通り、海外は環境・省エネ設備が好調
 非鉄はネシアのニッケル・銅精錬プラントに注目

【環境プロジェクト】
 国内はDBO・PFIプロの当たり年
 シンガポール・マカオでは日本勢苦戦



 (Vol.457 2020年1月10日号より)



重化学工業通信社
ENN編集部