下期プラント市場に、新たな動き

 今年度下期のプラント市場には不確定な要素が多い。モザンビークで、エクソンモービルなどが計画するエリア4LNGプロジェクトは、事業主体の出資構成の調整に時間がかかり、EPC発注は来年以降になる。また世界的に見て、ごみが焼却される傾向が強まるのに伴い、ごみ発電プラントの計画が相次いで浮上した。プラント市場は、ライフスタイルの変化に応じて、新しい顔を見せる。下期プラント市場にも、新たな動きが見られるようになった。

【化学プロジェクト】
 LNGに加え、石油・石化案件でも注目すべき動き
 イラクで大型FCC導入、国内では三井化学・大阪でPP投資

【電力プロジェクト】
 再エネへシフトも、アジア・北米などで根強い火力発電プロジェクト
 国内ではバイオマス発電所の建設や火力発電所のスクラップ・アンド・ビルドに注目

【鉄鋼・非鉄金属プロジェクト】
 国内では改修・更新工事、インドではJSWの能力増強に注目
 住金鉱はネシアでニッケル精錬プラント

【環境プロジェクト】
 北海道・東京・愛知でDBO、千葉・新潟でPFI
 海外ではシンガポールとマカオに注目



 (Vol.450 2019年9月10日号より)



重化学工業通信社
ENN編集部