「巧み」が作るスマート工場

 わが国の産業は、自社工場での「ものづくり」に強みを持つ。それを証拠に、自動車、エレクトロニクス、造船など、過去に世界一になったことがある産業は、いずれもインハウスでの「ものづくり」だ。この産業の特徴を活かしているのが、わが国の製造業が生み出したスマートな「ものづくり」だ。元々、精緻な「ものづくり」ができ、その過程を分析するためのIT技術が進化してきた。そのIT技術を駆使しながら、スマート工場が作られる。まさしく、わが国のスマート工場は「巧み」により作られている。

【総 論】
 「巧み」が作るスマート工場
 メーカとしての操業実績を有効に活用

【クラレエンジニアリング】
 操業で蓄積されたビッグデータ解析で「気付き」を提供
 高まる省人化ニーズにはタブレットを活用したソリューションで対応

【JFEエンジニアリング】
 AIの活用で、高効率なゴミ発電事業を実現
 ITのスペシャリストをキャリア採用、専門組織も新設

【島津製作所】
 「Nexis SCD-2030」で化学発光硫黄検出器市場に参入
 業界初の横置きレドックスセルで世界最高レベルの高感度を実現

【高田工業所】
 「TM−CLOUD」でいつでもどこでも回転機械を状態監視
 回転機械診断スペシャリストのノウハウを提供

【東レエンジニアリング】
 スマート化に取り組むエレクトロニクス事業本部第三事業部
 昨年4月にシステム関連組織を統合、AI・IoTニーズに即応

【日立造船】
 昨秋、大阪本社に「Hitz先端情報技術センター」
 最新ITの活用で、社内外と共同研究

【三菱ケミカルエンジニアリング】
 「VectorScope」による製造状態の可視化から導かれる「Best Practice」
 ビッグデータ解析ソリューションで製造現場を可視化



 (Vol.442 2019年4月25日号より)



重化学工業通信社
ENN編集部