発電プラント建設のニューヒーロー

 かつて発電プラントに機器を供給し、建設するのは、重電プラントメーカーだった。しかし電力事業が自由化され、温暖化ガスであるCO2の排出抑制のため再生可能エネルギーの導入が進むと、様々なプレーヤーが発電プラント建設に乗り出すようになった。かつてのように、電力会社と重電プラントメーカーがひもづいていた時代は、過去のものになった。こうした流れの中で今、発電プラントのニューヒーローが生まれている。

【総 論】
 オープン市場で生まれた発電プラント建設のニューヒーロー
 主電源再エネを補完する火力、新時代の到来で激変

【千代田化工建設】
 再エネ分野では、太陽光とバイオマス発電プラントで実績
 次の狙いは洋上風力、提携先を模索

【東洋エンジニアリング】
 太陽光・バイオマス発電で相次ぐ実績
 業績平準化に欠かせないインフラ事業本部のポートフォリオ

【日 揮】
 インフラ統括本部で国内外のインフラプロジェクトに対応
 11月に風力発電プラント専門組織「ウィンドパワープロジェクト室」を設置

【JFEエンジニアリング】
 子会社で産廃発電事業
 今年4月に専門組織を設立

【月島機械】
 全国13カ所で、FITを活用した消化ガス発電事業
 ガスエンジン、ガスホルダの実績を活用

【タクマ】
 FIT以降、木質バイオマスボイラ35件の受注
 幅広い種類の燃料に対応、O&M事業にも進出

【シーメンス】
 バイオマス発電と産業向けに蒸気タービンの受注が好調
 幅広い出力に対応、強まるEPCとの連携


 (Vol.432 2018年11月10日号より)



重化学工業通信社
ENN編集部