下期プラント市場は回復へ

 原油価格が高水準で推移し、エネルギー・化学のプロジェクトを中心に市場は回復傾向を見せている。この傾向に伴い、LNGプラント、石油化学プラントの建設プロジェクトが具体化している。が、これらをわが国のコントラクターが受注できるかというと話は異なる。かつて、韓国勢の台頭に苦しめられたが、その韓国勢が最近、中国や現地のコントラクターに市場を奪われてきている。市場は回復傾向にあるが、どこまで受注できるかは不透明だ。今下期は競争力が問われる。

【総 論】
 下期、プラント市場は回復へ
 問われる、わが国コントラクターの競争力

【化学プロジェクト】
 大型LNGプロが北米とモザンビークで決着へ
 石油・石化案件は引き続き東南アジア市場に注目

【電力プロジェクト】
 案件減少でも、対応次第で高まる可能性
 バイオマス発電など、中小案件を見逃すな

【鉄鋼・非鉄金属プロジェクト】
 印JSWスチールが製鉄所の能力増強
 非鉄金属は、ネシアとタイに注目

【環境プロジェクト】
 首都圏で大規模DBOプロが相次ぐ
 海外では、日造グループの連続受注に期待



 (Vol.428 2018年9月10日号より)



重化学工業通信社
ENN編集部