復活し始めたLNGプロジェクト

 LNGプラント建設プロジェクトの周辺が、にわかに騒がしくなってきた。現在、供給過剰気味のLNGだが、2020年代半ばには需給がバランス、その後は供給不足が予想されるため、5年間の建設期間を考慮した今年あたりから、プロジェクトの発注が本格化しそうだ。化石燃料の中でもCO2含有量が少ない天然ガスだが、地球温暖化への懸念から、石炭から天然ガスへのシフトが進む。需要は今後も増加しそうで、2030年頃までは毎年、1,000万トンの設備が増設されるという見方もある。LNGプロジェクトへの期待は膨らむ。

【総 論】
 2020年代前半に需給がバランス、供給不足見越して案件具体化
 北米・ロシア・アフリカの3地域に案件集中、見逃せない市場

【LNGプロジェクト】
 北米・アフリカ・ロシアの世界3極で展開されるLNGプロジェクト
 復活するプロジェクト、日揮・千代田が受注に意欲

【LNGターミナル】
 計画あれど、具体化遅いプロジェクト
 台湾・桃園LNGターミナルには日本の4メーカーが揃って応札


 (Vol.423 2018年6月10日号より)



重化学工業通信社
ENN編集部