見逃せない安定市場「東南アジア」

 東南アジア地域は、わが国のプラント・エンジニアリング業界にとって、最重要市場である。地理的にも近く、経済成長を遂げている地域でもある。その経済成長がプロジェクトを牽引するケースも多く、経済成長の持つ安定感が市場の安定感につながっている。ただ、この市場には、日本以外に、韓国、台湾などの中進国に加え、力を付けてきた現地のエンジニアリング企業も参入し、競合が激しい。それでも安定した市場は、わが国のプラント・エンジニアリング産業にとって、無くてはならない。まさしく、見逃せない安定市場である。

【総 論】
 見逃せない安定市場「東南アジア」
 生活水準の向上がプロジェクトを牽引、ごみ発電も浮上

【化学プロジェクト】
 激減する「ファースト・ティア」プロジェクト
 「セカンド・ティア」案件が増加、インドでは「サード・ティア」案件が席巻

【電力プロジェクト】
 重電プラント需要の構造的変化の影響受ける発電プロジェクト
 中小型案件が主流、ガス・トゥ・パワープロジェクトにも新たな課題

【環境プロジェクト】
 「2020年3.5兆円」市場の可能性
 シンガポール、マレーシアで具体化、タイやネシアでも



 (Vol.419 2018年4月10日号より)



重化学工業通信社
ENN編集部