「ジェネリックバブル」以後の医薬品エンジニアリング

「2020年にジェネリックのシェアを80%にする」という日本政府の目標は、達成に近付いている。ジェネリックでまだ手が付いていない設備投資は、注射製剤などの一部の薬にすぎない。これまでジェネリック医薬品メーカーの投資に注力していれば、ある程度の規模の受注ができたコントラクターだが、「次の一手」をどうするのか。一部のコントラクターは海外市場に照準を合わせ、あるコントラクター国内市場の深堀に向かう。ジェネリックバブル後の医薬品エンジニアリングの先行きを占ってみた。

【IHIプラントエンジニアリング】
 バイオ医薬で、ラボにおける開発から生産プラントまで対応
 堅実な事業展開で年間100億円規模を実現

【鹿島建設】
 次世代睨んだ事業展開を加速
 海外市場では徐々に実績、IoT・ロボット対応でも布石

【大成建設】
 メガファーマからジェネリックまで、医薬品製造のあらゆる形に対応
 トップコントラクターとして、最先端を歩む

【千代田化工建設グループ】
 千代田とテクノエースを両輪に業績好調
 今期は過去最高の受注高500億円を視野

【東レエンジニアリング】
 エンジニアリングと「ものづくり」の融合により差別化
 医薬品エンジニアリングで急成長

【日 揮】
 海外市場に本格参入、ホーチミンに営業事務所、上海にエンジ拠点
 国内ではバイオ、高薬理活性対応設備に注力


 (Vol.402 2017年6月25日号より)



重化学工業通信社
ENN編集部