高経年設備、腐食への挑戦

わが国のプラントの高経年化が問題になることが増えた。それに伴い、プラントの腐食は、重大事故を引き起こす可能性があることから、問題視されている。CUI(保温材下の腐食)は、外から目視で判断することは難しい。それでも、保温材下の配管に穴が開き、それが原因で事故が発生したら一大事である。それでは配管内部を確認するために、保温材を剥がして見ることもできるが、足場を組むような工事には多額のコストがかかる。保温材に腐食の原因となる水の浸入を防ぐ材質を巻きつける方法や非破壊による検査方法も開発されており、現時点ではこれらの方法で効率よく腐食の度合いを検証するしかない。最善の方法を考えたい。


 【総 論】
  プラント高経年化で深刻化するCUI
  経済性重視で適切な対応を急げ

 【千代田化工建設】
  ChASが最先端のノウハウとITで高度化・複雑化する腐食に対応
  プラントライフサイクルにグループで挑む千代田

 【ニチアス】
  「e'-AIM工法」でCUI対策と省エネを実現
  保温・保冷材のパイオニア、対策コストの短期償却も可能



 (Vol.392 2017年1月25日号より)



重化学工業通信社
ENN編集部