プラント市場、復活の兆し

昨年は、インフラ関連プロジェクトは高水準で推移したものの、低水準の原油価格により、オイル&ガス関連をはじめ、世界のプロジェクト市場が冷え込んだ。しかし昨年9月以後のOPECの減産合意により原油価格は50ドル台にまで戻ってきた。このうえ、多くのオイル&ガス関連企業はこの数年、大規模な設備投資を行ってこなかったこともあり、その反動で設備投資を始めている。これにより、NOC(国営石油会社)から徐々に設備投資への意欲が高まりを見せている。プラント市場には、復活の兆しが見えている。

【化学プロジェクト】
 オイル&ガス案件を中心に復活の兆し
 油価上昇と設備投資手控えの反動で市場回復を期待

【電力プロジェクト】
 日本のプラントメーカーが注視するアジア市場
 ネシア、フィリピンに期待案件、原発白紙撤回されたベトナムでは代替計画に注目

【製鉄プロジェクト】
 設備投資に慎重も、市況は徐々に回復
 トルコの熱延近代化プロは、3月には決着

【環境プロジェクト】
 2017年は、DBOプロジェクトの当たり年
 マレーシアKLプロは、3月までに決着へ



 (Vol.391 2017年1月10日号より)



重化学工業通信社
ENN編集部