下期プラント市場に底上げ感

2015年度、対前年度比58.0%減と低迷した海外プラント・エンジニアリング成約実績だが、今年度下期は回復の兆しが見える。電力プロジェクトでは、わが国プラントメーカーの主力市場である東南アジアで受注有望案件があるほか、石油&ガスプロジェクトでも、この地域への期待は膨らんでいる。また国内に目を転じれば、石油化学プロジェクトやごみ焼却プラントの動きが活発化している。「本格的回復」とは言えないが、市場の底上げ感はある。

【化学プロジェクト】
  油価下落でもアジア地域中心に見逃せない動き
  下期の具体化プロジェクトは限定的でも、2017年以降には明るい兆し

【電力プロジェクト】
  OECDガイドラインでCO2排出規制
  求められるクォリティインフラとしての発電プラント輸出

【製鉄プロジェクト】
  設備投資には慎重も、メキシコではCGLプロ
  国内では、新日鉄住金のCC新設、神鋼の高炉改修

【環境プロジェクト】
  国内では、DBOプロの入札・契約が相次ぐ


 (Vol.384 2016年9月10日号より)



重化学工業通信社
ENN編集部