進む高圧ガス保安のスマート化

経済産業省は高圧ガス関連設備のスマート化を促進するため、今年3月、「高圧ガスのスマート化の検討について」を発表した。従来、高圧ガス関連設備の連続運転期間は最長4年だが、来年度からIoTやビッグデータ活用によりスマート化を進め、安全度や生産性を高めた事業所については、「スーパー認定事業所」として、自主保安による6〜8年間の連続運転を認める方針だ。この新制度に伴い、制御システムベンダーなどが新たなビジネスチャンスを獲得する可能性が高まっている。新制度に伴うビジネスチャンスの拡大にも期待は膨らむ。

 【総 論】
  進む高圧ガス保安のスマート化
  スーパー認定事業所は連続運転期間を自由に設定
   ・求められるプラント事故対策の高度化
   ・保安のスマート化の検討を本格化
   ・IoTとビッグデータを活用
   ・自主保安を前提にスーパー認定事業所を制度化
   ・スーパー認定事業所認定の要件

 【SISベンダー】
  高圧ガススマート化は、SISベンダーの商機になるか
  技術は確立、ようやく開かれる国内市場
   ・横河電機、SISで世界市場第2位に躍進
   ・富士電機、ボイラの燃焼制御と安全制御をパッケージ化
   ・ヒーマ、安全と収益を両立する「HiMax」が世界的に好評
   ・アズビル、地震計との連携で国内需要を掘り起こし
   ・金子産業、自己診断機能を持つ電磁弁「APOSA」の開発に注力
   ・日本アスコ、3/4方向電磁弁でIEC61508に対応


 (Vol.380 2016年6月25日号より)



重化学工業通信社
ENN編集部