ホーチミンのエンジニアリング力

南北に細長いベトナムには、政治の中心ハノイと経済を牽引するホーチミンの二つの主要都市がある。1,800kmの距離で隔てられるハノイとホーチミンだが、ハノイには四季があるが、ホーチミンは熱帯に属し常夏の地域だ。気候的にも大きな隔たりがある2都市だが、その特徴も違う。

経済を牽引するホーチミンは産業も盛んで、エンジニアの採用も容易だが、政治の中心都市ハノイはペトロベトナムや電力庁など、大型プラントを抱える事業主体との関係造りには不可欠だ。今回、小誌は、ホーチミンに展開する日系エンジニアリング企業を取材する機会を得た。低コストのエンジニアの供給が可能だが、クオリティは悪くない。

【総 論】ホーチミンのエンジニアリング力
 経済活動の中心で、人材発掘の拠点へ

【TTCLベトナム】医薬品製造プラントで実績、特徴ある事業展開
 TTCLグループの拡大路線に伴い要員も増強

【日立造船ベトナム】グループの詳細設計拠点の役割担う
 来年3月には100名体制に、増員を加速

【出光エンジニアリング ベトナム】2年目から黒字化を達成、身の丈にあった堅実路線で確実に成長
 出光エンジのノウハウ移植で、東南アジア市場への進出も視野


 (Vol.379 2016年6月10日号より)



重化学工業通信社
ENN編集部