ベンダとの関係深める調達組織

エンジニアリング業界における資機材の調達と聞いて、まず思い浮かぶのはベンダと調達担当者のハードネゴだ。この状況に大きな変わりはないが、最近は、エンジ企業の調達部門がベンダを対象としたカンファランスの機会を持つケースが目立ってきた。その大きな狙いは、資機材のクオリティに対する認識の共通化にある。ハードネゴは日々繰り広げられているが、エンジ企業の調達部門もベンダとのコミュニケーションを図ることを重視する試みが始まっている。

【総 論】調達組織が重視する「ベンダとの関係強化」
     海外プロ対応企業の共通認識は「良いものを安く、世界中から」

【千代田化工建設】調達担当者の教育は「調達学校」による座学とOJTの二本立て
【東洋エンジニアリング】新規ベンダの発掘のみならず育成にも取り組み
【日 揮】ベンダとのパートナーシップを重視
【三菱重工業 エネルギー・環境ドメイン】ベンダとの関係作りに力、ベンダ集積地でカンファランス開催
【川崎重工業】事前見積の徹底で、プロジェクトの採算を重視
【新日鉄住金エンジニアリング】グローバル調達に注力
【プライメタルズ テクノロジーズ】日欧米で調達業務を見直す「プーリング活動」
【三菱重工環境・化学エンジニアリング】品質確保・納期遵守を重視
【旭化成エンジニアリング】基本方針は「国内ベンダを大切にする」
【東レエンジニアリング】受注前のコストダウンで効率を重視、開発購買推進室でVEにも取組
【三菱化学エンジニアリング】三菱ケミカルホールディングスの調達に対応、年間調達額は1,500億円


 (Vol.374 2016年3月25日号より)



重化学工業通信社
ENN編集部