リアルとモデルをつなぐエンジニアリングIT

毎年、新年に実施している「エンジニアリングITツール」に関するアンケートだが、今年は新たに、3次元レーザスキャナの機種やクラウド環境の使用に関する質問を設けた。その中で、回答のあった企業のうち44%がクラウドの使用に慎重なことが明らかになった。理由は、情報セキュリティ上の問題だが、最近の新ソリューションはクラウド環境で提供される物が多いからだ。

しかし今回のアンケートでは、クラウド活用について慎重な企業が多いことも分かった。ただ、欧米のエンジニアリング業界では、クラウド環境で提供されるソリューションが積極的に活用されており、情報セキュリティへの過剰な懸念があるようでは、この分野で出遅れることにもなる。新たな課題も浮上した。

【2016年エンジニアリングITアンケートの結果】
 生産性向上に貢献するエンジニアリングITツール

【アヴィバ】
 点群とモデルの融合を実現した「E3D」

【インターグラフ】
 ヘキサゴングループの強みを発揮、ライカジオシステムズと協業

【オートデスク】
 点群と写真データの処理に対応

【トリンブル・ソリューションズ】
 BIMデータと測量データをスムーズに連携

【ベントレー・システムズ】
 写真からモデルを生成する「Context Capture」と高速点群処理の「Bentley Pointools」を品揃え


 (Vol.372 2016年2月25日号より)



重化学工業通信社
ENN編集部