プラント塗装の「奥深さ」

石油メジャーなどが最近、プラントの設計時に塗装検査員の資格を持つエンジニアの参画を求めるようになってきている。この動きの背景には、高経年設備における、保温材下の腐食や洋上設備が増加傾向にあるという新しい状況がある。プラント配管の場合、中を流れる流体の温度によって、塗料が適切に選択される必要がある。同時に的確な塗装が行われているかについても、重要な問題だ。単に防食をするのではなく、塗装の寿命までが問われている。プラント塗装は、実に奥深いものなのだ。

 【総 論】
  世界的に増加傾向にある塗装検査員の有資格者
  米NACE INTERNATIONAL、ノルウェーFROSIOの活動も活発

  塗装分野で遅れを取るわが国エンジニアリング業界
  専門組織を持つ千代田と日揮、塗装需要は拡大の気配


 (Vol.371 2016年2月10日号より)



重化学工業通信社
ENN編集部