山積するプラント施工の課題

原油価格の値下がりに伴う、海外プラント建設プロジェクトの減少に伴い、プラント建設市場は活気を失っている。そんな時期ではあるが、国内のプラントメンテナンス需要は堅調に推移しており、今年はSDM(シャットダウンメンテナンス)のメジャーの年に当たっている。これに伴い、プラント施工のニーズも高く、事業規模は安定している。とはいうものの、建設就業者数と溶接工などの技能労働者数も減少傾向にあり、人材の確保が大きな問題になっている。しかも若手の入職者も少なく、先行きに不安を残す。プラント施工業者の安定した業績の影には、課題が山積しているのが実態だ。

 【総 論】メンテナンス施工会社、人手不足など解決すべき課題に直面
  事業機会減少で人材育成にも壁

 【My Opinion】日本メンテナンス工業会 会長 吉川善治氏に聞く
 「このまま行けば、先細り、社会的使命を果たせなくなる可能性があります」

 【山九 執行役員プラント・エンジニアリング事業本部副本部長 大庭政博氏】
  顧客ニーズで変化するメンテナンスに的確に対応

 【新興プランテック 取締役社長 吉川善治氏】
  メンテナンス要員減少への対応が急務

 【高田工業所 取締役兼専務執行役員プラント事業本部長 山谷美久氏】
  「本工+協力会社」で技術・技能を担保、重視される人材教育・育成

 【千代田工商 取締役社長 高橋賢二氏】
  安定・安全操業の効率的な実現に千代田グループで対応

 【日揮プラントイノベーション 取締役社長 吉田健一氏】
  IoT活用でメンテナンスの効率を向上


 (Vol.370 2016年1月25日号より)



重化学工業通信社
ENN編集部