進化する高度制御システム

 プラントが大型・複雑化するのに伴い、プラントの運転を最適化する高度制御システムの役割が高まっている。大型化に伴い投資資金が大きくなれば、その資金回収は早期に行われる必要がある。そのためには、プラントの効率を上げると同時に、省エネ化によるオペレーションコストの削減が不可欠だ。これを実現するために必要なのが高度制御システムだ。1960 年代にアカデミズムの世界で研究が始まり、1980年代に製品化され普及した。石油・石油化学プラントの効率向上を目的とした高度制御だが、最近ではごみ焼却プラントのオペレーション最適化にも応用されている。進化する高度制御システムの今を追った。

【総 論】 進化する高度制御システム
      プラントの大型・複雑化への対応ですでに第4世代製品が市場に
【アズビル】 「SORTiAシリーズ」、オープンシステム構成と従量制による価格設定が好評
【アスペンテック】 高度制御システムの草分け「DMCシリーズ」で高経済性を実現
【シュナイダー・エレクトリック】 高度制御を「SimSci APC」としてアップグレード
【ハネウェル】 最適化戦略の導入を容易にする「ProfitController」を核とした「Profit Suite」
【富士電機】 「FeTOP」でエネルギープラントの最適化ノウハウを各分野に応用
【横河電機】 シェルと共同開発「Platform for Advanced Control and Estimation」を発売


 (Vol.360 2015年7月25日号より)



重化学工業通信社
ENN編集部