防爆機器メーカーは世界を目指す

 爆発性雰囲気の危険場所では、検定を受けた防爆機器の使用が義務付けられている。その防爆検定機関は、世界各国に存在しており、各国の基準で検定が実施されている。わが国では、産業安全技術協会(TIIS)が唯一の認定機関になっているが、昨年国会を通過した改正労働安全衛生法により、外国の機関もTIISの認定機関になれるようになった。国際化への一歩を踏み出したように見えるが、国内の石油・ガス、石油化学産業の設備投資額は減少の一途だ。防爆機器メーカーにとっては、国内認定をよりも海外の認定の方が重要になってきている。「防爆機器メーカーは世界を目指す」これが現状だ。

 【総 論】
  防爆機器メーカーは世界を目指す
  生き残るには世界の規格に対応するしかない

 【IDEC】
  グローバルに取り扱える製品をラインナップ
  防爆規格の認定を世界各国で取得

 【GMIジャパン】
  シンプルな配線で使用できる、本安防爆マルチプレクサ「D2000Mシリーズ」
  タンクファームなどで豊富な実績

 【中村電機製作所】
  パートナーの伊Feam社がグローバル化を加速
  韓国・米国などの認定にも対応

 【日本アスコ】
  水素防爆で幅広い製品をラインナップ
  安全増および樹脂充てん防爆構造電磁弁で国内TIIS認証を取得

 【ピーアンドエフ】
  ユニバーサルバリヤと携帯型フィールドバス診断ツールを開発
  コスト削減と手軽さを実現する新製品を市場に投入


 (Vol.357 2015年6月10日号より)



重化学工業通信社
ENN編集部