躍動するアジアのエンジニアリング拠点

 アジアは、わが国のプラント・エンジニアリングにとって、重要な市場だ。 地理的には日本の裏庭に位置し、6〜7時間のフライトでほとんどの場所に行くことができる。 今回、小誌ではシンガポールとインドネシアの拠点を取材した。 都市国家として急速に成長したシンガポールはすでに成熟し、そこに位置する拠点はアジアのコントロールセンターだ。

 一方、インドネシアは2億人を超える人口を抱えているうえに、周辺海域にエネルギー資源が眠るポテンシャルの高い市場だ。 シンガポールとインドネシア、その性格が異なるため、拠点の性質も違う。 それでも、これら拠点はアジアの躍動を反映する存在だ。躍動するアジアのエンジニアリング拠点を追った。

 【総 論】
  躍動するアジアのエンジニアリング拠点
  ハブとしてのシンガポール、市場としてのインドネシア

 【MESアジア】
  三井造船が納入した34件のプラントにメンテナンスを提供
  成熟市場における現地密着事業の拠点、現在10名の要員を5年後30名に

 【三興シンガポール】
  三興本社の安全へのDNAを引き継いだ三興シンガポール
  高い安全意識でシンガポールでも高評価

 【ジュロン・エンジニアリング】
  重電プラント中心に豊富な実績、コンストラクションに強み
  アジア・中東に拠点、現地に根付いた事業を展開

 【PT.SHINKO PLANTECH】
  新興プランテック流の仕事の進め方が浸透
  日本とインドネシアの違いを克服、成長軌道に

 【千代田インターナショナル・インドネシア/SAE】
  新政権誕生で期待感高まるインドネシア市場
  現地SAEをパートナーに地産池消型ビジネスを目指す

 【東洋エンジニアリング/IKPT】
  インドネシアの国民性で確立された業務フローが障害に
  その克服にTOYO本社から15名が出向

 【日揮/JGCインドネシア】
  日揮の成長を牽引したインドネシア
  新政権発足でプロジェクトの具体化に期待


 (Vol.351 2015年3月10日号より)



重化学工業通信社
ENN編集部